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あと一歩が惜しい40代男性の婚活記録|ファーストカウンセリング編|明石・加古川の結婚相談所Alami

40代男性の婚活・ファーストカウンセリングで、プロフィールの下書きを前にカウンセラーと話す男性会員のイメージ

【第4話】 婚活が始まるのは、入会した日ではない

〜40代男性のファーストカウンセリング〜

こんにちは。明石・加古川の結婚相談所Alamiの齋藤です。

前回は、契約と写真撮影の日のお話でした。ネクタイを3本も用意してきてくれた律儀な彼に、私はプロフィールの下書きをお渡しして、その日は解散しました。「彼は書いてきてくれるのか」——前回は、そこで終わっていましたね。

結論から申し上げます。半分だけ、書いてきてくれました。

この内容は、ご本人の許可をいただき、お話いただいた内容を個人が特定されない形でありのままにお伝えしています。

約束の時間ちょうどに、彼は来た

ファーストカウンセリング当日。

彼は、連絡もなく、時間ちょうどにやってきました。

……これ、褒めています。前回は「ちょっと遅れます」の連絡が入って、実際は3分の遅れでしたから。何も連絡が来ないまま約束の時間になり、扉が開いた瞬間、私は少しうれしくなりました。

書類も、すべて揃っていました。第2話からずっと引きずってきた源泉徴収票も、この日、無事に提出していただけました。パスワードの問題でつまずいていたあの書類が、ようやく手元に届いたのです。

スケジュールも予定どおり。この日のうちにプロフィールを作り上げられれば、目標にしていたゴールデンウィーク前の公開に間に合う——そういう位置に、私たちはちゃんと立てていました。

なお、カバンは、あのままでした。

「自己PRなんて、書いていていいのか分からなくて」

さっそく、お渡ししていたプロフィールの下書きを見せていただきます。

必要事項の欄は、埋まっていました。最低限、書かなければ先に進めないところは、きちんと。

そして、自己PRの欄は、真っ白でした。

私はお渡しするときに、こうお願いしていたはずでした。仕事のこと、休日の過ごし方、項目ごとに単語だけでいいから書いてきてくださいね、と。文章にしなくていい、箇条書きでいい、思いついた言葉を並べるだけでいい、と。

「自己PRなんて、書いていていいのか分からなくて」

彼はそう言いました。

「単語でもいいんですよ。普段どんなお仕事をされているのか、どんな方と結婚したいのか。教えてくれないと、私にも分からないので」

「……なんか、難しくて」

そこから先が、出てこないのです。困らせたいわけではありません。ただ、彼の中にある言葉を引き出さないことには、プロフィールは1文字も進まない。

それなら、AIに聞いてもらいましょう

そこで私は、会員様向けに自分で作ったAIアプリを使っていただくことにしました。プロフィールを簡単に作れるようにと用意していたものです。

AIが質問を出し、彼が答える。文章にする必要はありません。単語で構いません。

「休日は何をしていますか」 「ゲーム」

そんな調子です。それでいいのです。単語さえ出てくれば、あとは私が形にできます。

そうやって出てきた言葉を、性格・仕事・休日の過ごし方・理想の家庭像の4つに分けて、ひとつずつ整えていきました。

正直に申し上げると、簡単ではありませんでした。彼の口から出てくる情報は、どうしても短い。たとえば料理は、お仕事柄できるのです。できるのですが、積極的にやろうという姿勢はまるで見えてこない。それでも「できる」ことは事実ですから、そこは半ば無理やり、書いていただきました。

趣味の欄は、ほとんど手を入れませんでした。ゲームとアニメが好き——彼が口にした言葉を、そのまま載せています。

家事の分担、育児の分担、お金の管理。IBJのプロフィールにはこうした項目が選択式で用意されているのですが、ここも彼が選んだとおりに入力しました。彼の意思ですから、私が書き換えるものではありません。

一方で、最終学歴とご家族の構成については、ご兄弟のことも含めて何も確認してきてくださっていなかったので、ここはいったん空白のままお預かりすることにしました。後日ご連絡をいただく約束です。

「どちらでもいい」を、どう書くか

いちばん時間をかけたのが、性格の欄でした。

というのも、彼のいちばんの押しどころは、間違いなく性格だと私は思っているからです。優しい。話しやすい。一緒にいて構えなくていい。これは彼と何度も会って、私が実際に感じてきたことです。

ただ、ここで少し悩みました。

第2話、第3話とお読みくださった方は覚えていらっしゃるかもしれません。彼の「たぶん」「いつでも」「どちらでも」。判断を相手に委ねてしまうあの癖を、私はずっと課題として書いてきました。

でも、写真撮影の日に、私はこう考え直したのです。あれは、裏を返せば「何でも受け入れてくれる」ということではないか。相手の希望を否定しない、押しのけない。それは器の広さと呼べるのではないか、と。

もちろん、これで課題がなくなったわけではありません。決められないことで相手を困らせる場面は、これから必ず出てきます。それでも、彼の中にある同じ性質を、どちらの言葉で世に出すのか。それはプロフィールを書く側の判断です。

だから自己PRでも、そして担当カウンセラーからのPRコメントでも、私はそこをいちばん考えて書きました。彼の優しさが、ちゃんと伝わるように。

これは、彼だけの話ではありません。1,800人以上の方の婚活相談を受けてきて思うのは、婚活がうまくいかない方の多くは、魅力がないのではなく、ご自身の良さをご自身で言葉にできていないだけだということです。

「それでも、全然いいです」

プロフィールを一緒に確認していく中で、私の手が止まった項目がありました。

ご自身のご家族との同居、そしてお相手のご家族との同居。そのどちらにも、彼は当然のように「希望する」のチェックを入れていたのです。

これは、正直に申し上げてかなりハードルの高い設定です。今の時代、親御さんとの同居はお相手の女性にとって大きな負担になり得ます。ここは詳しく聞かせていただこうと思いました。

伺ってみると、特に事情があるわけではありませんでした。ご両親はお元気でご存命。親御さんから何か言われているわけでもない。ただ、ご兄弟がお姉さんと妹さんで、彼が長男の一人息子。だから将来は実家で一緒に住むものだと、当然のように考えていた——それだけだったのです。

今は実家を離れて一人暮らしをされています。でも、ゆくゆくは実家に帰りたいと思っていた。

そして彼は、それがお相手にとって負担になるかもしれない、ということに、まったく思い至っていませんでした。結婚したら住んでくれて当たり前でしょう、という感覚だったのです。

そこで私は聞きました。それは、本当に必要なことですか。今すぐでなければいけませんか。

掘っていくと、必然ではありませんでした。当然だと思い込んでいただけで、そうしなければならない理由は、実はどこにもなかったのです。

「たとえば、ご実家の近くに、お二人だけで家を借りて暮らす。それでもいいですか」

「あ、それでも全然いいです」

——即答でした。

このとき私は、結婚というものがまだ具体的にイメージできていないのかもしれないな、と思いました。当たり前だと思っていたことを、彼は一度も疑ったことがなかった。疑う機会がなかった、という言い方のほうが正確かもしれません。

「希望する」のままでは、お見合いはまず組めません。ご本人の意思を確認したうえで、この項目は「こだわらない」に変更してプロフィールを上げることにしました。

お相手の希望を、一緒に言葉にしていく

お相手への希望も、正直なところ、あまり固まってはいませんでした。

ただ、これは責められることではありません。皆さん、そうですから。実際に活動を始めてみないと分からない、という方はとても多いですし、1,800人以上の方を見てきた経験から申し上げると、むしろこだわりが強すぎる方のほうが、うまくいかないことがあるのです。

ですので、ここも一緒に決めていきます。

お子さんが欲しいという彼の希望と、彼自身の年齢を踏まえて、お相手の希望年齢はどのあたりまでにするか。お住まいの地域はどこまでなら現実的か。どんな性格の方だと、彼自身が楽に過ごせそうか。

ひとつずつ、言葉にしていきました。

「いや、会えないと思うんです」

プロフィールの目処が立ったところで、目標設計に入ります。

彼の成婚目標は、1年後。お子さんが欲しいというご希望と年齢を考えれば、ここは動かせません。そこから逆算して、年内には真剣交際に進むお相手を必ず見つけておく。そのために毎月どれくらいの時間をお見合いに使えるのか。何件お見合いをしたいのか。ではそのために、何件お申し込みをするのか。

そういう話を、ひとつずつ積み上げていくのですが——ここで彼は、かなり弱気でした。

まず私は、プロフィールを公開するとおそらく女性側からお申し込みが来ますよ、とお伝えしました。これは一般論としてもそうで、公開した直後はピックアップにも載りますから、基本的にお申し込みは来るのです。どんな方から来るかは分かりませんし、ご自身のタイプではない方からのお申し込みが多くなることもあります。それでも、その中からお一人お二人と実際に会っていくことで、婚活は前に進みやすくなる。

同時に、ご自身からのお申し込みも進めていきましょう、というお話もしました。ただしこちらは注意が必要で、申し込んだお見合いはお相手がOKしてくださったら必ず会わなければなりません。極端な話、20人に申し込んで20人全員からOKが出たら、その月は20件のお見合いをこなすことになります。それはとんでもなく大変ですから、最初のペース配分が大事なのです。

ところが、彼にはそもそも、お見合いが組める想像ができませんでした。お申し込みが来る想像も、できない。

「そんなに来ますかね」 「そんなに会えますかね」 「いや、会えないと思うんです。会えないと思うんです」

目標を決める段階で、これです。数字を置こうにも、その手前で止まってしまう。

私の中には、確信がありました。お見合いは、組めます。仕上がったプロフィールのスペック、お写真、内容だけを見れば、少なくとも1件2件はお見合いが成立するだろうという見立てです。

正直に申し上げると、私が本当に心配していたのは、その先でした。彼のコミュニケーションの取り方を見ていると、会えたとして、そこから交際へ進めるのかどうか。心配の中心は、実はそちらだったのです。

でも彼からすれば、やってみたことがないのですから、分からなくて当然です。会えるかどうかも分からないという不安しかない。

だから私は、こう申し上げました。

「その不安があるから、お一人では無理だと思って、入会されたんですよね」

「そのために私がいるんですよ。そのためのシステムがあるんですよ」

一人で抱えなくていいのです。それを一緒に考えるのが、私の仕事です。お子さんが欲しいという願いを叶えるためにも、1年後の成婚を目標に、一緒に頑張っていきましょう——そうやって、背中を押しました。

彼は、なんとか「分かりました」と返事をしてくれました。

婚活が始まるのは、入会した日ではない

ファーストカウンセリングは、プロフィールを作るだけの時間ではありません。

「結婚したい」という漠然とした気持ちを、どんな結婚生活をイメージしているのか、どういう暮らしがしたいのか、どんな人と一緒にいたいのか——できるだけ言葉にしていく。ご本人にも、改めて考えていただく。そのための時間です。

だからこそ、私は時間をかけます。この日も、2時間ほどかけました。プロフィールを一緒に作りながら、その裏側で、彼の結婚観そのものを一緒に組み立てていたのです。

入会は、契約という手続きです。でも、婚活が本当に始まるのはこの日だと、私は思っています。

そしてこの日、彼はきちんと時間どおりに来て、書類をすべて揃えて、聞かれたことには正直に答えてくれました。言葉にするのは苦手でも、逃げはしなかった。実家に帰るという長年の前提も、「それでも全然いいです」と手放してくれました。

素直なのです。受け入れる力がある。これは、婚活においてとても強い資質です。

答えを押しつけるのは簡単です。でもそれでは、ご自身の言葉になりません。明石・加古川の結婚相談所Alamiがファーストカウンセリングに時間をかけるのは、そこに理由があります。

いかがでしょうか。もしいま、「自己PRなんて何を書けばいいか分からない」と感じていらっしゃる方がいたら、それはあなたに書くことがないのではなく、まだ言葉にしていないだけかもしれません。

次回予告

後日、彼からご家族の情報についてご連絡をいただき、空白だった欄が埋まりました。自己PRも、担当カウンセラーからのPRも、彼の良さを目一杯詰め込んで完成。

いよいよ、プロフィール公開です。

私もドキドキしながら、お申し込みを待ちました。さて、彼のもとには、どれくらいのお申し込みが届いたのでしょうか。

そして、そのあとに私が気づいてしまった「あること」とは——。

ぜひ、お楽しみに。


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婚活体験記

【第1話】40代男性、入会から活動開始までの流れ〜”もう諦めよう”から入会を決めるまで〜

【第2話】入会後に見えてきた、40代男性の婚活における課題

【第3話】契約と写真撮影で見えてきた、彼の”良さ”と”あと一歩”